糖心原创vlog

キッコーマン食文化讲座

ハラールとはなにか ~食の多様性に迫る~

日程 2023年12月2日
场所 キッコーマン株式会社東京本社 KCCホール
讲师 横山技術士事務所 所長 横山 勉氏
主催 キッコーマン国际食文化研究センター
全景

世界にはさまざまな宗教があるが、主な宗教分布をみるとキリスト教、イスラム教と続く。
イスラム教の信者であるムスリムの人口は2030年には22亿人に达し、人类の25%に达するといわれている。
ムスリム市场は今后有望であるが、その市场への参入にはハラールへの配虑が必须となる。

「ハラール」とは、食だけでなく、衣服、生活、行动を含む正しい行いを指す。

ハラール
许されたもの
シュブハ
疑わしい
ハラーム(ナジス)
禁じられたもの
食品関连 植物、鱼介类、适正に屠杀された牛など、鉱物 豚、犬、不适切に屠杀された牛など、酒类(杀菌用エタノールは问题なし)

ハラール认証は独立した食品の基準ではなく、基本的な食品安全の上に宗教的理解としてのハラールが存在している。
贬础颁颁笔に配虑した上で、ハラール対応を実践することが必要となる。製造工场では、従业员教育(トレーニング)は必须。
効果の确认として简単なテストを行うことが一般的。
ハラールで最も重要なタブーとなる豚からは、多くの物质が取り出され流通している。
肉はもちろん、骨からだし、脂身からラード、皮からゼラチン、内臓からレンネットなど血液や内臓も活用されている。
原材料の製造工程、また包装材料についても、遡って确认することが必要。

■ハラール屠畜では、ムスリム屠畜人がメッカの方角を向いて、祈りを唱えながら、鋭い刃物で、颈动脉を切断する。
その后、屠畜?解体する。できるだけ动物に苦痛を与えないようにという配虑からこうしたルールが决まっている。
一般的な屠畜はボルトガン(家畜銃)で気絶させるスタニングを行うが、ハラール屠畜では原则禁止。
「死んだ肉は食べてはならない」という规定があり、万一スタニングで死んでしまうとこの规定に反してしまうため。

             ********** 讲义を终えて **********

先生

ヒゲタ醤油株式会社の研究所に勤务していた时、微生物を大量に増殖させ、杀菌してきた。その意味を考えるようになった。「一寸の虫にも五分の魂」ならば、微细な细菌や酵母?糸状菌にも相応の存在意义を认めたい。2012年、所用があり京都に伺った。目的地は京都市左京区の曼殊院(まんしゅいん)というお寺である。その奥にひっそりと镇座する菌塚1)に感谢の気持ちとともに日本酒を添え、手を合わせたものだ。その后、「大豆変身物语」という电子书籍を上梓した。この中で、ベジタリアンについて解説した。インドではヒンドゥー教徒が多くを占め、多くがベジタリアンである。ベジタリアンの中身は多様だが、选択理由は宗教だけでなく健康面、伦理面等がある。欧米でも増加している。

2017年、技術士仲間に誘っていただき、特定非営利活動法人日本ハラール協会の監査員の仕事をするようになった。仕事を通じて、どうしても人間とは何か、神とは何かということを考えるようになる。そこで、多くの神が存在したギリシャ神話から一神教に至るまでの道筋や各種宗教間の関係が分かってきた。また、第4氷河期が終わった時から、人類の歴史がスタートしたことが明らかになった。スタート時に氷河溶解による大洪水があったことも同様である。その後、農業開始とともに、松井孝典氏が語る人間圏2)が誕生することになる。アルビン?トフラー氏は「第三の波」3)の中で、これを第一の波と称している。続くのが、産業革命と脱工業化社会である。氏が存命であれば、人類の存在をも脅かす現在のICT革命を第4の波と表現したに違いない。 社会が発展して古代国家ができるまでは、ジャン?ジャック?ルソー「人間不平等起源論」4)で理解できる。その後、5大宗教が誕生するが、残念なことに宗教間の戦争が数多く起きる。これをサミュエル?ハンチントンが「文明の衝突と21世紀の日本」5)で説明している。また、ユダヤ教のコーシャ、これに起源を持つイスラム教のハラールで、どうして豚がタブーとなったかについて、アーヴィン?ハリスの「食と文化の謎」6)を読めば、分かる。上記について、横山が「JASと食品表示」誌の「食と宗教を考える」でまとめた。  
2023年、中东で新しい宗教戦争が勃発した。もちろん、コーシャでもなければ、ハラールでもない。戦争は神の行いを妨害する悪魔によるものであることについて、话の中で触れた。一刻も早く、収まることを祈念している。


1) 菌塚
2) 松井孝典「1万年目の人間圏」ワック(2000)
3) アルヴィン?トフラー「第三の波」中公文庫(1982)
4) ジャン?ジャック?ルソー「人間不平等起源論」光文社文庫(2008)
5) サミュエル?ハンチントン「文明の衝突と21世紀の日本」集英社新書(2000)
6) アーヴィン?ハリス「食と文化の謎」岩波書店(1988)
7) 横山勉「食と宗教を考える」 JASと食品表示(2021.9月)