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-よみもの-
第8回 一般の部(エッセー)优秀赏
娘の『究极のメニュー』
いつも、私の心と体を元気にしてくれるのは、娘の「究极のメニュー」です。
娘が3才の时、私は离婚しました。その顷、色んなことに疲れ果て心も身体もボロボロで、実家でしばらく寝たきりのような生活が続きました。何にもする気になれず、ひどい时には、1日にパン1个を野菜ジュースで无理に流し込んでいました。食欲が出るようにと、父が色んな种类のパンを买ってきてくれましたが、体重も36办驳まで落ちてしまいました。母もパンとジュースだけではダメだからと、毎日カツオや梅、昆布のおにぎりを作ってくれていました。ですが、それも何とか食べられたくらいで、なかなか体力が戻りませんでした。
そんな时、まだ保育园にも行っていない娘が、母のまねをしておにぎりを作ってくれました。中には具が何も入っていないおにぎりで、味のりが巻いてあるだけでした。小さい手で握ってくれるので、一口で食べられるくらいの大きさにまるめてあります。その少しつぶれかけの小さなにぎり饭が、のりに隠れるようにして小皿に3个乗っていました。それを、お茶と娘のおやつのラムネ3粒と一绪にトレーにのせて、私の寝ている所まで、「あーちゃん(お母さん)、どうぞ。」と持って来てくれました。
それで、その小さなおにぎりを1つ食べてみると、运んで来る时汤のみから小皿にこぼれたお茶とおにぎりののりとで、お茶渍けのような味がしました。长い间、味が分からなかったのに、その时はちゃんと味がわかったのです。そして、すごく不思议な気持ちになり、涙があふれました。自分のお腹の中から出てきた命がおにぎりを作ってくれて、それを食べている自分がいる。それがとても不思议な感覚で「ああそうだ、この子のためにもがんばらなくては。」と思えた瞬间でした。
「おいしいなー。あーちゃん元気になれる究极のメニューやな。」
と言うと、娘は意味もわからないのに嬉しそうに「きゅうちょくのメニュー。」と笑って跳びはねました。
それから毎朝、目が覚めると私の枕元には、娘の「究极のメニュー」が置いてくれてあったのです。そうして、両亲の暖かい支えと娘のおかげで、少しずつ私の体力は戻っていきました。
娘の「究极のメニュー」は、娘と共に成长し続け、私や両亲が体调を崩す度にいつも勇気と元気を与えてくれています。小学生になると、おにぎりにちゃんと色んな具が入るようになり、形も整ってきました。玉子焼きやみそ汁も付くようになりました。大人になった今は、色んな料理を作れるようになりました。时は流れ、今は亡き母の味もしっかりと受け継いでくれています。
本当に両亲にも感谢。
そして、いつも私に生きる力をくれる娘と「究极のメニュー」に、ありがとう。
INFORMATION
「娘の『究极のメニュー』」
中井 路子 なかい みちこ さん(京都府?49歳)
※年齢は応募时
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